こんにちは!富田林市の鍼灸院元気のツボの寺元です。皆さんは「鍼通電療法」についてご存知でしょうか?別名「パルス鍼」とも言われ、鍼灸治療に興味がある方や、施術を受けた方は、聞いたことがあるのではないでしょうか?この治療法は、鍼と電気刺激を組み合わせた方法で、さまざまな症状に対応可能です。この記事では、鍼通電療法の効果や特徴について、出来るだけわかりやすく解説していきます。
他にも鍼灸の効果や適応症状についても別の記事でご紹介していますのでこちらもぜひご覧ください!
鍼通電療法とは?
鍼通電療法は、体に刺した鍼に電気刺激を加えることで、「鎮痛効果や血流改善、組織の回復を促進」する方法です。通常の鍼治療に比べて、「効果を底上げしてくれる」のが特徴です。この電気刺激は痛みを感じるほど強いものではなく、きもちいい程度の刺激で行います。人によっては置鍼中に「ピクピク」と筋肉が律動する感覚に、力が入ってしまう方がいますが、その場合は中止して、刺激の無い微弱電流に切り替えます。
鍼通電療法の主な効果
1. 鎮痛効果
鍼通電療法は、急性・慢性どちらの痛みでも対応可能です。ぎっくり腰や寝違えといった急性の痛みから、長年悩まされている腰痛や肩こりなどの慢性痛まで幅広く適用できます。鍼通電によって、体は痛みの信号を抑制する作用が働き、エンドルフィンなど(体内の鎮痛物質)の生成も促されるため、痛みの軽減を実感しやすくなります。
2. 血流改善
鍼と電気の相乗効果により、治療箇所の血流が促進されます。体に鍼を刺した場所が赤くなることがあるのですが、これも血流が良くなっている反応です。血液の流れが良くなると、「細胞が酸素や栄養を十分に受け取れるようになる」ので、疲労回復や炎症の軽減につながります。血流改善は特に、慢性的な肩こりや腰痛、スポーツによる筋肉の張りを感じている方などにも多用しています。
3. 組織の回復促進
怪我をした部位や炎症がある組織は、正常な状態に戻るためにどうしても時間がかかります。鍼通電では、微弱電流が血液を介して全身の毛細血管に伝わり、細胞の活性化を促し、組織の修復をサポートしてくれます。捻挫や肉離れ、スポーツによる怪我に対して、鍼通電を併用することで回復が早まるケースが多々あります。
鍼通電療法の治療中はどんな感じ?
上の写真はギックリ腰にパルス鍼をしている写真です。初めてのパルス鍼では皆さん「電気」という言葉に少し不安を感じる方もいるかもしれませんが、実際、置鍼中はリラックスできる方が多いです。電気刺激は必要に応じて調整可能で、心地よい程度の強さに設定出来たり、体の状態に合わせて周波数や出力を変えたりします。当院では主に「ピコリナ」という鍼通電機器を使用します。この機械は周波数やパルス幅、出力の微調整が出来るので患者の状態に合わせて設定が変えれるので便利です。
- 急性の場合
微弱電流による組織回復 - 慢性の場合
微弱電流や心地よい電気刺激で神経を興奮させ、痛みを抑制させる - シビレ、マヒ
周波数を変動させるモードにして慣れさせない刺激を与え、神経の通りを促通させるなど
こんな方におすすめ!
- 急に発生した痛みにすぐ対応したい方
- 慢性的な体の不調に悩んでいる方
- 血行不良による冷えやむくみを改善したい方
- 怪我や手術後のリハビリを効果的に進めたい方
まとめ
鍼通電は、通常のの鍼治療に電気刺激をプラスすることで、鎮痛・血流改善・組織回復をトータルにサポートする方法です。急性の痛みから慢性的な不調まで幅広い症状に対応できるため、多くの患者さんに適応できます。体の不調に悩んでいる方は、一度鍼灸院でご相談してみてはいかがでしょうか?
他にももっと詳しく鍼灸のことを知りたい場合は別記事でも紹介しております!
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