こんにちは!
富田林市の二天堂鍼灸院元気のツボの寺元です。
突然ですが、「姿勢を良くすれば腰痛は治る」と思っていませんか?
しかし最近の研究では、
“意識的に姿勢を正すこと”が、
むしろ腰に負担をかけてしまうケースがあることがわかっています。
当院では、筋肉や関節の動きだけでなく、体のバランスを司る神経系や呼吸にも注目し、
「無理に正す」のではなく「自然と整う」姿勢を取り戻すサポートを行っています。
今回は、姿勢と腰痛に関する最新の研究をもとに、腰痛の根本改善に必要な視点を解説します。
他にも腰痛に関する記事、鍼灸の効果や適応症状についても
別の記事でご紹介していますのでこちらもぜひご覧ください!
1. 姿勢の乱れは腰痛とどう関係しているのか?

最近の論文によると、
脊柱のアライメント(骨の並び方)は
腰痛と密接に関係していることが示されています。
特に、反り腰(腰椎前弯の増加)は
椎間関節や筋肉への負担を高め、
慢性腰痛を引き起こす要因となります。
逆に、猫背姿勢(後弯の増加)では
筋バランスが崩れ、
動作のたびに腰部の筋肉が過緊張を
起こす傾向があります。
つまり、「良い姿勢=腰にやさしい姿勢」ではなく、
その人に合った自然なカーブを保てる姿勢こそが、腰痛予防のカギなのです。
2. 背筋を伸ばしすぎる“良い姿勢”は、実は危険?

みなさんは「姿勢を正しましょう」と言われると、つい胸を張り、背筋をピンと伸ばしてしまいませんか?
腰椎のクッションである椎間板の圧力を測定した研究によると、
長時間の“良すぎる姿勢”は逆に腰椎に高い圧力をかけることがわかっています。
ということは、頑張って正しい姿勢を維持していたとしても、そのせいで腰痛がより悪化する可能性があるということです。
つまり自然なS字カーブを保ちつつ、
力を抜いた、リラックス姿勢が、
腰への負担を最も減らすことが確認されています。
3. 姿勢を整えるカギは“筋バランスと使い方”

姿勢改善というと「骨盤矯正」や「猫背矯正」を思い浮かべる方もいるとおもいますが、
実際の研究では、
筋肉の使い方を再教育することが
最も重要だと報告されています。
特に、体幹を支える「腹横筋」「多裂筋」「腸腰筋」の働きが弱いと、
姿勢を支えようとする他の筋肉が過剰に緊張してしまいます。
鍼灸治療では、筋肉の再教育こそ出来ませんが、これらの深層筋の過緊張を緩め、神経の流れを整えることで、
筋肉の再教育をしやすくする施術が可能です。
5. 鍼灸ができる姿勢改善アプローチ

当院では、筋肉をほぐすだけではなく、神経の促通(流れをよくする)・関節の連動性に着目した施術も行っています。
- 深部筋の緊張を解放
 - 血流と代謝を促進
 - 手技や指導による体の連動性を強化
 
こうしたアプローチにより、
身体が勝手に正しい姿勢を取れる状態を目指します。
6. まとめ
姿勢は“形”ではなく、“バランス”です。
背筋を張るよりも、余分な力を抜き、骨と筋肉が協調できる状態が大切です。
近年の研究でも、姿勢と腰痛には「筋・骨盤・神経の連動性」が深く関わっていることが示されています。
もしかすると、あなたの姿勢は、まだ“がんばって支えている姿勢”かもしれません。
当院では、無理なく自然に立てる身体を一緒に取り戻すお手伝いをしています。
もっと詳しく鍼灸のことを知りたい場合は別記事でも紹介しております!
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