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  • 2023年9月9日

肩こりの鍼灸治療について詳しく解説!

こんにちは!富田林市の鍼灸院元気のツボの寺元です。皆さんはしつこい肩こりにお悩みではありませんか?肩こりはひどくなると頭痛、めまい、難聴など様々な症状が現れ、日常生活に支障をきたします。そこで、ここでは肩こりについて、当院の考え方やタイプ別に、鍼灸治療の解説をしていきます。

鍼灸の効果や適応症状についても別の記事でご紹介しています。

一般的な肩こりの鍼灸治療

肩こりという名前で勘違いしやすいのですが、首、背中のコリなど首から肩甲骨周りのコリのことを総じて「肩こり」と言います。一般的な鍼灸治療では、症状のある部分に施術を行う局所治療です。使うツボとしては「肩井」「膏肓」「天柱」など首から背中周りのツボを使うことが多く、その周りの筋肉を鍼でほぐしたり、お灸で温めたりすることで治療していきます。

肩こりの筋肉たち

当院の鍼治療は置鍼で筋肉をしっかりほぐし、症状を改善をさせていきます。なぜ置鍼をするのかというと、筋肉は鍼を数分刺しておいた方がよく緩むからです。一般的に肩こりの筋肉でよく取り上げられるのが、僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋といわれる筋肉です。多くの肩こりさんたちは、その筋肉のある首、肩、背中、がツライと訴えます。もちろん当院でもその筋肉をしっかりとケアしていきます。しかしそれとは別に、私はインナーマッスルこそが真の肩こり筋ではないかと思っています。
ここで、より肩こりについて理解を深めていただくためにインナーマッスルとは何なのか?を説明していきます。

インナーマッスルとアウターマッスル

皆さんはインナーマッスルという名前はご存じでしょうか?ヨガやピラティス、スポーツをされている方はもしかすると聞いた事があるかもしれません。筋肉は表層筋のアウターマッスル、深層筋のインナーマッスルの二種類に分けられます。

インナーマッスルとは?

インナーマッスル(以下インナー)とは深い層の筋肉であり、意識して筋肉を動かすことができない「不随意筋」とよばれています。サボり筋ともよばれ、役割としては、姿勢の維持、関節の安定化、バランス調整、であり、特徴としては、持久力はありますが、パワーが弱く、筋の伸縮性が少ないです。

アウターマッスルとは?

アウターマッスル(以下アウター)は表層の筋肉であり、力こぶなど意識して筋肉を動かすことのできる「随意筋」とよばれています。この筋肉は、サボり筋であるインナーを肩代わりするマジメ筋です。役割は、パワーを出し、大きな動作を行うことができます。特徴としては、筋の伸縮性、瞬発力はありますが、持久力がありません。

体が不調なく動くためにはこのインナーとアウターのバランスが非常に重要です。しかし身体の不調を抱えている方は、インナーがサボっているか、筋肉量が少なくなっています。

肩こりのタイプ3選

肩こりにも様々なタイプがあり治療法も変わっていきます。今回は比較的多い3つのタイプに対する当院の考えをお伝えします。

筋疲労性(不良姿勢)タイプ

一般的な肩こりの方は長時間の不良姿勢による筋肉の疲労が多いです。最近ではデスクワークやスマホの使用により非常に姿勢が崩れやすくなっています。そこで姿勢が崩れないように支えているのがインナーである固有背筋です。例えば長時間のデスクワークにより固有背筋に疲労がたまります。どんどん頭が下がり猫背になって姿勢を保つことが困難になっていきます。その代わりを僧帽筋など、疲労しやすいアウターの筋肉が首、肩、背中を支えていきます。しかしそれでも負荷に耐え切れなくなったアウター筋はどんどん硬くなってしまい、最終的には神経を圧迫、痛みやだるさなどの症状が出現します。なのでアウターを含め、姿勢を支える固有背筋も治療していきます。

ストレス性(脳疲労)タイプ

ストレス性も最近は多くなっています。特に筋肉の張りがヒドくないのに肩こりになっている人は、PCやスマホの長期使用による眼精疲労、動画やSNSなどの情報を、脳で処理しきれなくなっているのも原因の1つです。脳は日常生活において、80%以上の情報を視覚から受け取っているそうです。その情報処理ができなくなると、脳がオーバーフローを起こし、記憶力、理解力、判断力が鈍くなってしまいます。その場合はインナーである後頭下筋や頭まわりの治療も追加していきます。

自律神経性(内臓性)

内臓の問題による肩こりも割と多い印象です。特に心臓、肝臓疾患を持っている方にも肩こりは現れます。この場合かかりつけのお医者様に一度検査を受けて、鍼が適応かどうかを相談していただく場合があります。(例うつぶせで寝た状態は心臓に負担がかかるのでリスクが高いなど)なにも問題がなければ自律神経の集まっている固有背筋の治療を中心に行います。

このように原因はさまざまありますが、軽度な肩こりはアウターの疲労が多く、マッサージやセルフケアでも十分効果があります。しかしそれでは楽にならない重度の肩こりさんたちはインナーのアプローチが必要になってきます。

肩こりで鍼灸治療を選ぶ基準とは?

結論から言うと鍼灸治療は全員に受けてほしいです!しかし、どのような施術にしても、その人にとって、体に合う合わないがありますので、そこはご自身で判断すればいいと思っています。なので、基準としては鍼灸治療を受けているときに緊張せずリラックスできているかが基準になります。肩こりの鍼灸治療の強みの一つとしては深層の筋肉に直接アプローチすることができることです。これは手技では難易度が高いです。しかし、肩こりで整骨院、整体院、リラクゼーションマッサージやストレッチなどを受け、ご自身が納得できるほどの改善が見込まれたのであれば、それがあなたにとって一番いい施術になります。まずは一度施術を受けてみて、ご自身がどのような体の状態かを説明してもらい、どれが自分に合った施術なのかを相談した方が判断しやすいと思います。

肩こりの治療

上の写真は実際の肩こり治療の一部です。症状が広範囲の方はその分、鍼の量も増えていきます。首から肩背部の鍼治療は、いちばん医療事故が起きやすい場所であり,誤って鍼が胸郭内に入ってしまうと肺を損傷し気胸を起こしてしまいます。なので一般的な鍼治療は浅い鍼をすることが多いです。しかしそれではインナーマッスルをしっかりとケアできないので、当院では背骨にあたるまで刺していきます。ここは経験と技術が必要です。すぐに良くなるような単純性の肩こりなら、局所治療で十分よくなります。しかしそれでも良くならないガンコな場合は、タイプ別に局所治療に追加で手足、顔面部、頭皮のツボにも鍼をし、全体の調整も行います。刺激量や鍼の数は患者様の身体の状態を確認して行っていきます。

まとめ

肩こりにも様々なタイプがあり、それに合わせてアプローチするところも変わってきます。日常生活に支障をきたすようなツライ症状がある場合、やはり早めの治療が一番改善しやすいです。

もっと詳しく鍼灸のことを知りたい場合は別記事でも紹介しております!

もしもあなたが肩こりで、お店のマッサージやストレッチ、などの施術や、自宅でのセルフケアをしても、症状が中々改善しないようであれば、それはインナーマッスルのケアがおろそかになっている可能性があります。当院の鍼治療では、インナーマッスルを含め、全体をケアしていきます。

大阪で深鍼のできる鍼灸院をお探しでしたら元気のツボをぜひお試しください!

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